週間のカナダの滞在はとても楽しかったです。私が滞在したハリファックスはカナダの海辺にあり, 日本ではなかなか経験できないHabour hopper と呼ばれる海辺の周辺や海の中に入って観光することができる水陸両用車に乗ったり、セグウェイに乗ったりしました。ハリファックスにある water front は定期的に楽しいイベントが開催されており私が滞在している間は Buskers Festival が行われていました。移動式遊園地や、様々な露店など日本にはない新しい文化に触れることができました。私が通った語学学校 Halifax Language Institute of Canada では、世界中から来た生徒、コロンビア人、韓国人、フィピン人、メキシコ人、そして中国人と友達になり、彼らから学んだこともたくさんあります。彼らはみんな年上で、自国で学校を卒業した後、カナダでやりたいことを探していたり、目標に向かって頑張っていたりする姿は、私に将来を考えさせてくれる機会を与えてくれました。最初は母国語が英語じゃない人、しかも英語を習いに来ている生徒同士の会話は成立するのか心配でしたが、お互い自分の思いを伝えたいという強い気持ちがあれば、英語の完成度には関係なく自分の意志は人に伝わるということを学びました。そして、文法が違っても発音が違ってもいいから話す。間違えを恐れてはいけない、私たちは間違えから学ぶことも多いのです。何より、この仲間たちともっと話したい、分かり合いたい気持ちが英語を頑張ることにつながると思いました。

私自身、引率者として美桜さんとともに過ごす中で、「中学生とともに学ぶ」という新たな学びの場を得ることができました。これまで同じ世代のひとと学ぶことはあっても、違う世代のひとと一緒に生活したり学んだりすることがなかった私にとって、中学生の純粋な学びの姿勢はとても新鮮で、そこから学ぶことが多くありました。彼女からの質問や友人との会話によって日本との違いや新たな考え方に気づくことがあり、普段気づくことのない事にも意識を向けることができたことで、日々が学びの連続だったと振り返っています。

この研修で私が得たもっとも大きなことは大切な友達との出会いです。現地では多国籍に友達を作ることができ、彼らとカヌーや湖などハリファックスならではの自然を楽しんだだけでなく、近くの大学にて英語でボードゲームをしてみたりもしました。英語を使って友達と楽しむことで、改めて英語はコミュニケーションの手段であることを実感しました。そこで生まれる「対話」から様々な考え方に出会い、文化の違いを新たに発見することができました。これまで普通だと思っていたことを、違う角度から見てみることは考えの幅が広まる事に繋がります。

カナダという多国籍な文化の入り混じる環境で学ぶ際に気づいたことは、そこにいる人々が「お互いを尊重する」ことを大切にしているということです。現地の人は、様々な国の人がいる状況で、その「違い」を「学び」に変えて交流を楽しんでいたのです。違う国の人と友達になると、それをチャンスとしてその人からその国の言語や文化を学んでいる光景をよく目にしました。私もそれに倣ってみると、その国への関心が高まっただけでなく、そこからコミュニケーションが生まれることで自分の知る世界が広がっている事に気づくことができました。